時間栄養学と旬の食材

大葉(青じそ)は食後の血糖値上昇を抑える 夕食時に最適

大葉に特に多く含まれるのがβカロテン(C)日刊ゲンダイ

 β-カロテンには活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防や、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあり、免疫力を高める効果があるといわれています。

■胃がんリスクも低下

 最近の研究ではβ-カロテンが不足していると、胃がんにかかるリスクが約2倍になるという調査結果が発表されました。特に女性より男性で顕著。喫煙は胃がんのリスク要因のひとつですが、喫煙している男性でもβ-カロテンを十分に取っていると、胃がんのリスクが低くなる傾向もみられています。

 ただし、β-カロテンを十分に取っている人がさらに摂取量を増やしても予防効果の恩恵は期待できないので野菜不足かもと感じている方はぜひ取ってみてはいかがでしょうか。

 油で調理すると吸収率がアップするので、天ぷらや炒め物がオススメです!

2 / 2 ページ

古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

関連記事