医者も知らない医学の新常識

死亡数は同程度というが…コロナとインフルどちらが怖い?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その一方でインフルエンザの死亡数というのは、同じように報告された患者数から、実際にアメリカ全土で死んだ患者数を、推測して計算された数字なのです。ある期間の報告されたインフルエンザの死亡数は3448人ですが、米国疾病対策センターが推定したインフルエンザの死亡数は2万3000人です。

 そこで実際に1週間に報告された死亡数で両者を比較してみると、少なくともインフルエンザの10倍以上、新型コロナでは患者が死亡している、ということになるのです。今怖いのは、やはり新型コロナの方であるようです。

2 / 2 ページ

石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

関連記事