その結果、心臓病のリスクは4つの食事指針で若干の違いはあったものの、食事の点数が最も低い集団に比べて、最も高い集団で14~21%、統計的にも有意に低下しました。また、食事の点数が25パーセンタイル上昇(集団全体を食事の点数によって4つに分けたとき1集団分の増加)するごとに、心臓病のリスクが10~20%低下することも示されています。
食習慣に気を付けている人は、適度な運動や健診を積極的に受けるなど、食事以外にも健康に配慮していた可能性があります。ですから、食事の内容だけが心臓病のリスクを低下させているわけではないかもしれません。とはいえ、バランスの良い食習慣を心掛けることは、健康を維持するための基本といえそうです。
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