中高年の正しい眠り方

ベッドでは「眠る」以外の行動をしてはいけない

写真はイメージ

 脳には「場所」と「行為」をセットで記憶する仕組みもあるので、ベッドで眠りに関係ない行動を続けていると、ベッドに入ってもなかなか寝つけなくなってしまいます。脳が「ベッド=作業する場所」と記憶してしまうからです。

■何か作業をするなら「場所」を変えること

 また、脳を目覚めさせる役割がある「アセチルコリン」という神経伝達物質も睡眠に悪影響を与えます。アセチルコリンは、眠っている間に周囲の刺激に反応して、安全を確保できるよう監視しています。ベッドの中で眠りに関係ない行為をする習慣があると、睡眠中にアセチルコリンの働きが活発になり、目覚めやすくなってしまうケースもあるのです。

 つまり、寝つきを良くして睡眠の質を高めるためには、「ベッド=眠る場所」であること、「ベッド=安全な場所」であることを脳に覚え込ませる必要があります。

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