中高年の正しい眠り方

ベッドでは「眠る」以外の行動をしてはいけない

写真はイメージ

 ただ、習慣というのはそう簡単には変えられないものです。長い間ベッドの中で読書をしてきた人は、眠る前の読書時間がないとかえって落ち着かなくなって寝つきにくくなる場合もあります。ベッドでスマホをいじらないと眠くならない……という人も同じです。

 そこで、「行為」は変えずに「場所」を変えてみましょう。ベッドのそばにイスとテーブルを設置するなどして、そこを読書やスマホを使うスペースにするのです。就寝前はそのエリアで本を読んだりスマホを操作するようにして、リラックスして眠くなってきたら、本やスマホを置いてベッドに入ります。就寝前の習慣になっている作業を行う場所を変えて、「ベッドに入ったら眠りがスタートする」「ベッド=眠る場所」ということを脳に教え込むのです。

 ベッドであれこれ考え事をしてしまってなかなか眠れないという人も、脳には「ベッド=考え事をする場所」という記憶がつくられています。同じようにベッドのそばにつくったスペースで考え事をして、眠くなったらベッドに入るようにしてください。これが習慣になれば、寝つきが良くなり睡眠の質も向上します。

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