着物着用のB群は逆で、「きものは健康にとてもよい」が75%を占め、「とても悪い」「悪い」がゼロだったのである。
着物と健康について、全く正反対の回答が出たが、大きな差の理由として、腹を締めつける「帯」の存在があった。
帯が苦しい。食事ができない。気分が悪くなる。帯をほどくとすっきりするなどである。
高橋氏は「帯」も研究課題のひとつにした。詳細は割愛するが、圧シートセンサーを用いた「被服圧」という科学的な実験を用いている。
その結果、帯が苦しいのは自分で着ないからで、自分でつければ心地よいものであり、腹巻きや西洋のコルセットと同じで、腹を締める帯は正しい姿勢を保ち、猫背になることを防ぐことにもつながる可能性があるという。
さらに「きものを着用している人は健康なのか? 不健康なのか?」について、統計学手法を用いて、こんな検証をしている。
和式生活が健康を作る