独白 愉快な“病人”たち

大泉逸郎さん9年前に脳梗塞「仲良く付き合っていくしか」

大泉逸郎さん(提供写真)

 そうやって休み休み、楽しみながらやってるのが、体にもいいんじゃないかね。歌を歌うことと、サクランボを作ってること。この2つが元気でいられる源かなあと自分では思ってるよ。どっちも好きでやってることだから、楽しいよね。

 バランスを崩す後遺症以外は、マヒとか言語障害とか何もない。脳梗塞の影響といったら、月にいっぺん病院を受診して血液検査したり、ペースメーカーの検査をしたりして、血液をサラサラにするワーファリンって薬をもらって飲んでるぐらいだね。年を取っているからどこかしらあんばいが悪くて、たとえば年相応に足腰が弱くなったりして、畑で作業しながら「こんなはずじゃなかった」なんて思うこともあるけど、それはもうしょうがない。みんな年を取れば同じだからね。

 脳梗塞で入院してたときは体重が少し落ちたけど、今はベスト体重の55キロに戻ってる。身長が163センチだから、女房には「60キロになったらダメだ」って言われてるよ。普段の食事は女房におまかせで、こっちは女房のコントロール下に置かれてるから従うしかない(笑い)。うん、何でもおいしくいただいてるよ。

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