中高年の正しい眠り方

夕方にうとうとすると夜の睡眠の質が下がって疲れがとれない

「うとうとする場所」に座らないこと

 また、深部体温は「成長ホルモン」の分泌にも大きく関係しています。

 成人にとっての成長ホルモンは、疲労を回復させたり、体重を適正に保つなどの役割があります。昼間に過剰に摂取した糖分や脂肪分を燃焼させ、翌朝に向けて体を元の状態に戻しているのです。つまり、質の高い睡眠をとって成長ホルモンをしっかり分泌させないと、疲れがとれないのです。

■いつも居眠りする場所に座らない

 成長ホルモンは深部体温が下がるほど多く分泌され、入眠直後から3時間に分泌が高まります。夕方や夜の早い時間帯にうとうとしてしまうと、就寝時の成長ホルモンの分泌が不足してしまいます。さらに、成長ホルモンは睡眠不足が続くと1日に2回分泌するようになります。

 成長ホルモンには睡眠を促進させる効果もあるので、こうなると、本来であれば眠る必要がない夕方や夜の早い時間帯に成長ホルモンの分泌が高まり、さらにうとうとしてしまう悪循環に陥ってしまうのです。

2 / 3 ページ

関連記事