病の克服は患者に聞け

新型コロナ<前編>苦しくて人工呼吸器のチューブを噛みちぎり前歯を失った

中田仁之さん(提供写真)

「ICUに入る前から意識がなく、記憶もほとんどありません。後から聞いたところ、麻酔が切れると苦しがって暴れるのでまた麻酔をする……ことの繰り返しだったそうです。意識が戻った時、前歯が1本折れていることに気づきました。口から喉につながれていた人工呼吸器のチューブを、苦しさのあまり無意識に噛みちぎり、歯を折ってしまったんです」

 昏睡状態の中田さんはほかにも不思議な体験をしたという。

(後編につづく)

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