「抗体は、ウイルスに感染し、それに反応してつくられます。つくられるまでに1~2週間かかるのです。その時にコロナらしき症状がなければ、抗体検査で陽性になっても、すでに治っている。抗体検査は事後の体の反応を見ているので、『抗体検査で陽性=現在ウイルスに感染している』とはならないのです」(石井院長=以下同)
抗体検査は「陰性かどうか(過去にコロナにかかったことがあるか)」を知る目的で受けるのがいい、と石井院長が言う。たとえば「①症状は全くないが、今までのコロナ対策でよかったのか知りたい」「②1~2カ月前に風邪っぽかった。コロナだったのか知りたい」「③軽い咳や微熱が3週間ほど続いており、コロナかと不安」という場合だ。
「③の症状は恐らくコロナではないですが、抗体検査で陰性となれば安心できます。逆に『咳がひどく5日間高熱が続く』という場合、コロナも疑われます。抗体検査ではなく、PCR検査や抗原検査を検討するべき」