■市場に出回るものの質は玉石混交
石井院長はクリニックで6月8日から抗体検査を実施。それまで複数の検査キットの導入を検討したが、すべて不採用としていた。信頼に足るものがなかったからだ。もし抗体検査を受けるなら、チェックした方がいい点が3つある。
まずは、言うまでもなく信頼度の高さ。現在、抗体検査薬は国産もあるものの、研究用試薬にとどまっている。
海外からの輸入に頼らざるを得ず、市場に出回っているものの質は玉石混交だ。
「当院では米国FDA(食品医薬品局)の緊急使用認可を最初に取得し、FDAが検査成績を公表している検査キットを使っています。監査制度が確保されているので、精度や安全性がある程度、担保されています」
緊急使用認可とは、緊急事態下にFDAが医療現場での使用許可を出す制度。検査キットによっては「申請中(=認可に至っていない)」だったり、一度認可されたが後ほど取り消されたりしたものもある。医師に説明を求めるべき。うまく答えられないなら、医師も十分に理解していないケースも考えられる。