独白 愉快な“病人”たち

局所性ジストニアのERIKAさん 手術で頭蓋骨に穴を開け…

ERIKAさん(C)日刊ゲンダイ

 幸か不幸か仕事も多く、ライブ、レコーディング、講師と、目の前の仕事をこなすのに精いっぱいで、気付くと薬指も動きにくくなって初心者でも弾けるようなフレーズが弾けなくなっていました。そうなって初めて「もしかして病気かも?」と思い、「ギタリスト 病気」というキーワードでネット検索して出てきたのが「ジストニア」という病名でした。症状がぴったり当てはまり、「これだ」と確信したのが2018年9月です。

 ジストニアは脳の神経疾患です。なので、自宅近くの脳神経科を受診したのですが、そこではジストニアとは診断されませんでした。鍼灸院にも通いましたが、効果が感じられず、セカンドオピニオンを申し出て、ジストニアを専門に扱う病院を紹介してもらいました。

 そこを受診すると、打って変わってすぐに手術を勧められました。

 開頭して左手の小指と薬指をもたつかせている原因の神経を電気で焼くという手術です。私はギターが弾けるようになるなら何でもよかったのですが、親は「日常生活に何の問題もないのにそこまでするのか」と反対。しばらくは薬でしのぐことになりました。

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