病気を近づけない体のメンテナンス

鼻<上>溢れた膿が目を圧迫…鼻水を放置すると失明の危険も

写真はイメージ

 鼻炎によって耳管狭窄症が長く続くと、さらに「滲出性中耳炎」に発展することもあるという。滲出性中耳炎は、鼓膜よりさらに奥にある「中耳腔」という空間に液体がたまるタイプの中耳炎。耳管の炎症が長引いて中耳腔に波及すると「粘液」という液体が出てきてたまってしまう。

 中耳腔に粘液がたまると、外耳道(耳の入り口)から伝わってきた音が鼓膜から耳小骨、そして内耳へと伝わらなくなり、耳が聞こえにくくなってしまうのだ。

 子供の難聴の多くが、この滲出性中耳炎に起因するもので、痛みがほとんどない。そのため発見が遅れがちになってしまう。子供が「耳がおかしい」などの不快感を訴えたり、テレビの音量を過度に大きくするようなら耳鼻科を受診させた方がいいという。

 このような耳管狭窄症や滲出性中耳炎を予防するには、鼻水と鼻づまりを解消しておくことが大切になるという。

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