中高年の正しい眠り方

深部体温が上がる夕方に肛門を締めて歩くと熟睡できる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 深部体温が上がる夕方は、横になったり座ったりせずに歩く用事をつくり、歩くときには肛門を締める。これが習慣になれば、日々、生活しているだけで夜の睡眠の質を上げることができます。

 深部体温を一時的に上げるには「入浴」も有効です。就寝の1時間前に入浴して熱い湯船につかると深部体温がグッと上がり、お風呂から上がった1時間後には体の放熱が進みます。そのタイミングでベッドに入るのです。一時的に上昇した深部体温が就寝時に一気に下がって勾配が大きくなるため、ぐっすり眠れるようになります。

 シャワーだけで済ませる場合は、深部体温が上昇しづらくなります。そこで、くるぶしの3センチくらい上を目安にシャワーを当てて、足首を温めるようにしましょう。人間は足の裏に体温調節機能があり、足の裏から放熱して深部体温を下げています。足首をしっかり温めておくと、足の裏から汗をかきやすくなって放熱が促されるのです。

 深部体温のリズムは、しっかり上がる日をつくると、翌日に上がりやすくなるという仕組みになっています。つまり、今日がんばって夕方に深部体温を上げれば、明日はよりがんばりやすくなるということです。まずは一度、試してみてください。

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