ウィズコロナ時代の紫外線対策は? 大学教授が解説

(C)itakayuki/iStock

 では、紫外線を防ぐにはどうしたいいのか。帽子や日傘などによるプロテクト方法があるが、船坂教授は「それだけでは不十分。帽子をかぶっていても地面の反射から紫外線を受けることがあります。効果が期待できるのは日焼け止めクリームです」と言う。

 日焼け止めクリームの商品を見ると、「SPF」という用語が記されている。これは「Sun Protection Factor」の頭文字で、「防御能」という意味だ。SPFはUV-Bに対する効果の指標を表している。PAという用語も記載されており、これは「Protection Grade of UV-A」の略で、UV-Aに対する効果の指標だ。

 SPFの数字は、UV-Bの照射を受けると紅斑反応が生じるが、クリームを塗ることでそれがどのくらい抑制されるかとの指数だ。PAの「+」の数は、UV-Aの照射によってもたらされる「皮膚黒化」(皮膚の酸化)がどれだけ抑制できるかを示す。

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