蛭子能収さん軽度の認知症…これまで通りの活動できるか

漫画家でタレントの蛭子能収さん(C)日刊ゲンダイ

 さらに記者は、レビー小体型認知症の症状である「幻視」をVRで擬似体験したこともある。視線を動かすたびに「みんなが見えていないもの」が現れ、ずっと不安で落ち着かず、恐怖も覚えた。レビー小体型認知症の人が突然叫んだり怯えた様子を見せた時に、幻視という症状を周囲が理解できていれば、コトを大きくせず、適切な対応ができるのではないか。

「認知症というと特殊な病気という印象があり、本人だけでなく家族もショックを受けることが今でも多い。しかし病気のことを本人と周囲がしっかり理解すれば、これまで通りの生活を送りながら病気とうまく付き合っていくことができるのです」(前出の米山院長)

 蛭子さんの今後の活躍を楽しみにしたい。

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