独白 愉快な“病人”たち

下肢静脈瘤の松岡きっこさん 手術してスカートを履けるように

松岡きっこさん(C)日刊ゲンダイ

 ただ、術後3日間は締め付けの強い医療用弾性ストッキングを1日10時間以上着用しました。あれは脱着に力が必要で、大変なんです。着用時間を減らしながら1週間ぐらい着け続けたことが唯一の苦労でしたね。

 おかげさまで、夜中に脚がつることもなくなりましたし、膝丈のスカートもはけるようになったので本当に手術してよかったと思っています。

 つくづく「すごいな」と思ったのは、番組放送後、街で知らない人から「脚大丈夫なの?」と声をかけられることが多くなったことです。「テレビ見たわよ」「あたしもそうなの」とあちこちで言われるので、どれだけ病院を紹介したかわかりません。「こんなに悩んでいる人が多かったのか」と改めて知ったのと同時に、「下肢静脈瘤」の認知度を随分高められたので、少しはお役に立てたかなと思います(笑い)。

 病院で手術を勧められるのは比較的症状が重い人で、注射と弾性ストッキングの併用で治る人もいれば、弾性ストッキングだけで治る人もいるようです。野球のキャッチャーや茶道をしているなど「座る」機会が多い人はなりやすいらしく、遺伝も関係しているようです。痛みがないので放置しがちですけれど、今は下肢静脈瘤の専門病院や血管クリニックがあるので、血管がボコボコしてきたら早期に受診することをお勧めします。

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