なお、研究結果に影響し得る年齢、性別、喫煙・飲酒状況、慢性的な疾患の有無などの因子について、統計的に補正を行い解析されました。
約9年にわたる追跡調査の結果、すべての原因による死亡リスクは、不十分な身体活動量の人に比べて、有酸素運動を行っていた人で29%、筋力強化運動を行っていた人で11%、両方を行っていた人で40%、統計的にも有意に低下しました。この傾向は、アルツハイマー型認知症、糖尿病、腎臓病、インフルエンザ及び肺炎による死亡リスクについても同様に示されました。
身体活動量が多い人は、そうでない人に比べてもともと健常者が多かった可能性はあります。ただ、適切な身体活動は健康状態の維持だけでなく、さまざまな疾患による早期死亡のリスクを低減できる可能性が示されています。
役に立つオモシロ医学論文