糖尿病歴20年になる67歳の男性Aさんは、現在1カ月に1度、自宅近くにあるクリニックを受診しています。定年退職前は勤務先に近いクリニックを、1カ月から1カ月半に1度は必ず受診していました。
多忙な現役時代、定期的な受診を可能にできたのは、クリニックの受診日を「大切な体のメンテナンス日」と捉えていたからです。
継続して通いやすい立地や診療時間のクリニックを選び、「行ける時には行く」では目の前にある仕事のスケジュールを優先してしまうからと、事前にカレンダーに受診日を書き込むようにしていました。急な仕事で行けなくなれば、すぐに新たな受診日を決めたそうです。
そのようにしたのは、Aさんの父親も糖尿病だったことと関係があります。合併症の腎機能障害に至ってしまい、人工透析で大変な思いをされていたとか。その姿を見ていたので、自身が糖尿病と診断された時、とにかく合併症にならないようにしよう、血糖コントロールを良好に保とうと、決めたそうです。
進化する糖尿病治療法