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自粛生活の影響で気力がない…やる気の出る「ツボ」はある?

医学博士の劉勇氏
医学博士の劉勇氏(YouTubeから)

 自粛解除後も、心身ともに我慢を強いられる生活が続いている。ストレスで気力が失われるサラリーマンも少なくない。ビートたけしの顔面神経マヒを奇跡的に回復させたことでも知られる劉氏は、「疲れたらマッサージや鍼治療に行くと思いますが、結果としては自分でやるのが一番いい」と言う。自宅でできるツボ押しとは――。

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 眉毛と眉毛の間のど真ん中に「印堂」というツボがあります。

 このツボのある場所は、発熱時に氷枕など熱冷ましを当てる場所です。

 なぜこの場所に置くかというと、脳下垂体の中に体温を調整する中枢神経があるから。

 脳下垂体とは私たちの生命を維持する基本の中枢です。だから効果があるのです。

 疲労で、思考停止しているなと思ったら、机の上に肘を置いて、人さし指を脳下垂体(印堂)に当ててみましょう。

 また、手のひらをツボ(印堂)に当てると体内のエネルギーがたまって、疲労を回復させます。

「手当て」って言葉がありますが、まさに自分のツボに手を当てる行為は体のケアに大事なことなんですね。

 次に、こめかみのマッサージです。こめかみには「太陽」というツボがあって、人さし指を当てて、目をつぶって上下に刺激します。

 その際も、肘は机に置いて頭の重さをのせながら刺激することで、目の疲れが取れて、目がぱっちりしますよ。

 ほかに、頭のテッペンのど真ん中にあるツボ押しもおすすめです。ここは100ものツボが集まっているという意味で、「百会」と呼ばれます。

 人さし指で刺すように押します。ペンを使っての刺激もおすすめです。リラックス効果があります。

 人間の体の表面の8割は痛みを感じる神経があるので、特定のツボに限らず、どこを刺激しても、中枢神経に届きます。

 痛みを感じるということは、体が防衛しますから免疫力を整えようと体が働くんです。

 これらのツボ押しで圧を与えるのは、少し汗が出てくるくらいが目安です。

 血流が良くなったサインですからね。場所問わず、ツボ押しを毎日の習慣に。

▽劉勇(りゅう・ゆう)1985年、東京・銀座に鍼灸治療院を開院。2009年には鍼灸治療院Dr.Liu Methodハリアップを開院。東京都内に8店舗展開している。さまざまな医療現場で活躍するスーパードクターたちが出演の公式YouTubeチャンネル「SuperDoctors -名医のいる相談室-」では、「コロナ疲れに効くツボ」をテーマに解説しています。

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