今こそ知っておきたい抗ウイルス薬

薬の開発により治らなかったC型肝炎が「治る病気」になった

写真はイメージ

 これらの薬剤はその高い効果に加えて、1錠6万円以上という高額な薬価でも話題になりました。そのため、偽薬が出回るという事件も起こっています。

 さらに、「エプクルーサ配合錠」が発売されたことで、肝硬変の病状が悪化した非代償性肝硬変に対しても治療が可能になりました。

 薬の開発によって、治らない病気を治せるようになるのです。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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