新型コロナ対策の窓開け換気 入り口を小さく出口は大きく

今夏は熱中症対策に加えコロナ対策も必要(C)共同通信社

 1つは、窓を開けると外から熱い空気が入ってくるため、部屋の中の温度が高くなってしまうからだ。最高気温30度以上の真夏日や、35度以上の猛暑日となれば、わずか5~10分でも室温は上がる。前出の三宅医師は「昼も夜も熱波で室温がいつまでも下がらず、その中で何日間も過ごすうちに高齢者の熱中症が徐々に悪化する」と指摘していたが、それを避けるためにもつけっ放しがいい。

 もう1つは、節電。

「エアコンは、スイッチをつけて周りの空気を冷やす時に電力を最も消費します。一回つけてそのままだと、電力を最も消費するタイミングが一回で済みます。こまめにオンオフするとその都度、電力ピークの山が発生して電気代がかかります」

 電気代のことを考えると、窓を開けて換気する時は設定温度を少し高めにする方がいいが、熱中症対策を考えると、室温上昇を避けるために、普段より低めの方がいい。

4 / 4 ページ

関連記事