人間に近い霊長類のチンパンジーやボノボは、挿入時間が平均7~15秒と短いのですが、約7ミリの陰茎骨があります。これは1匹のメスが複数のオスと乱交するため、完全に消失せずに保持していると推測しています。ほかにも人間の陰茎骨の消失には諸説あり、股間に硬い骨があると「二足歩行に邪魔だから」という仮説もあります。
専門医が教える パンツの中の秘密
性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。