中高年の正しい眠り方

アッという間に眠れる人は慢性的な睡眠不足かもしれない

慢性的な睡眠不足の人の特徴とは…

 累積睡眠量をどのくらい増やせばいいのかは、個人によって変わってきます。「起床から4時間後に眠気があるかどうか」を確認して目安にしてください。

 われわれの生体リズムは、起床4時間後に脳の活動が最も活発になるようにできています。この時間に眠気があれば、1日単位の睡眠が足りていないと判断できます。

 たとえば、朝7時に起きている人なら、午前11時に眠くならなければ、前夜の睡眠時間が1日単位で適切な量ということです。それを30倍すれば、自分にとって1カ月で必要な睡眠量を計算できます。1日6時間でOKだった人は、1カ月で180時間が適切な累積睡眠量になります。もしも1カ月トータルで5時間不足しているなら、1日10分だけ早寝すれば満たせるのです。

 累積睡眠量が増えてくると、目を閉じた後で少しまどろむような「間」が生まれます。体の力が抜けて意識が薄れてくる気持ちの良い感覚があれば、慢性的な睡眠不足を解消できていると考えていいでしょう。

3 / 3 ページ

関連記事