コロナ第2波に打ち勝つ最新知識

料理人に指導する医師が語る 感染しない・させない食事法

食べる直前に小分けにする(C)PIXTA

 調理する人は自分が感染している可能性を常に意識し、目の前の食材に飛沫(ウイルス)を付着させないように調理にあたることが重要。ウイルスが付着しても、その後に火を通せば問題はないが、生で食べる寿司、刺し身などには細心の注意が必要だ。

 ヒトから外に出た飛沫は重さですぐ落下する。マスク着用は当然だが、マスクであごがすっぽりと隠れ、飛沫が食材に落下しないように不織布マスクを着用しないと意味はないという。寿司店では細心の注意を払って下ごしらえを行い、飛沫が付着しないように蓋付きの容器に保存し、客に出す直前に取り出して調理する。

 客の行動にも気を配る。

「例えば、トイレ内で手をアルコール消毒しても、消毒した手でドアノブに触れて出てくると、手にウイルスが付着してしまう危険性があります。だから、席に戻ったお客さんには手指の消毒をしていただくべきです」

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