時間栄養学と旬の食材

トウモロコシは朝食べると体内時計をリセットする作用あり

トウモロコシ

 トウモロコシは米や麦と並ぶ、世界3大穀物のひとつです。私たちがイメージする青果用のトウモロコシは「スイートコーン」と呼ばれる甘味種。すべての粒が濃い黄色をしているのは「ゴールデンコーン」、白い粒のものは「シルバーコーン」、甘味が強いといわれている黄色と白が3対1の割合で入っている「バイカラーコーン」の3種類に分けられます。

 ポップコーンの原料は爆裂種と呼ばれる、粒の皮が非常に硬い品種。乾燥で硬くなるのですが、他の種類の粒は乾燥させてもポップコーンほど硬くならないので、お菓子のポップコーンにはなりません。その他、動物の飼料、バイオプラスチックの原料などたくさんの種類があり、幅広い範囲に利用されています。

 トウモロコシは、でんぷんなどの炭水化物が豊富に含まれています。茹でた場合、100グラム当たり99キロカロリーと、主食になる穀物といわれるだけあってエネルギーが多めです。このトウモロコシのでんぷんは、朝食べることで体内時計をリセットする作用があることが報告されています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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