水を飲めば血圧が下がる 朝晩ペットボトル1本ずつで効果あり

朝晩ペットボトル1本ずつ(C)日刊ゲンダイ

 腎臓は血圧を一定に保って体内循環を維持する働きにも関わっている。血圧が下がると「レニン」という酵素を分泌し、血圧を上げる作用がある「アンジオテンシンⅡ」というホルモンの産生を促す。さらに、アンジオテンシンⅡは副腎に作用して、血圧上昇ホルモンであるアルドステロンの分泌を促進する。

 継続的な水分摂取によって血液中の老廃物が希釈されるなどして腎臓の負担が低下し、塩分の排泄がスムーズになったり、血圧上昇ホルモンの分泌がコントロールされて血圧が下がった可能性があるということだ。

「また、水分を継続摂取したグループは、血液中老廃物の指標のひとつである『尿素窒素』の数値が低下したり、血液粘度の指標である『ヘマトクリット』の数値が低下していました。その分、血液がスムーズに循環できるようになり、末梢血管の抵抗が下がって血圧が低下したことも考えられます」(中村氏)

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