「その一例として、約9畳の部屋で大腸菌または黄色ブドウ球菌の懸濁液を染み込ませた不織布を9カ所に置き、20ppm、pH6・5以下の次亜塩素酸水を空間噴霧した研究では、1時間で大腸菌や黄色ブドウ球菌の30~40%が不活性化し、3時間で99・5%以上、不活性化。5時間では、ほぼゼロになりました」(石田氏=以下同)
■高齢者施設で24時間噴霧したところ…
次亜塩素酸水を取り入れている高齢者施設は少なくない。入居総数431人(3施設)の特別養護老人ホームでは、3施設ともに50ppmの次亜塩素酸水を12時間、空間噴霧。3施設のうちの1つでは導入前の2018年12月~19年3月に200人のインフルエンザ患者が発生したが、同時期にテスト導入した別の施設では患者数ゼロ。本格導入後は3施設全てで患者数ゼロを更新している。