高血圧の薬を飲んでいるなら…コロナ禍の熱中症に用心する

汗をかくことで、打ち水効果でも冷えている(C)日刊ゲンダイ

「基本的な対策としては、涼しいところに身を置いておくのが一番です。長時間外を歩かない。どうしても長時間移動するなら、タクシーを使ったり、途中で喫茶店に入ることをお勧めします。部屋のなかでは、なるべくエアコンをつける。電気代が気になるという人も多いでしょうが、エアコンは最初に部屋を冷やす時に電力を使い、あとは継続運転になるので、つけたり消したりするよりは、ずっとつけておいたほうが電力を食わない、という話もあります」

 そして、やはり基本となるのは水分摂取。エアコンは湿度を下げて喉が乾きやすくなるという意味でも、これは重要になる。病気の薬はきちんと飲む。そのうえで、毎朝体重、体温、血圧、脈拍を測り、自分の体調をきちんと把握することを、三宅医師は勧める。

「自分の体調をコントロールするために、自己管理はきちんとしましょう、ということです。毎日のデータがあれば、主治医のところに行っても相談がしやすい。薬の増減や水分摂取の量についても正しいアドバイスをもらえるでしょう。自分を守るには、まず自分をきちんと知ることです」

 敵を知り己を知れば百戦危うからず。熱中症対策においても、まさにこの言葉は当てはまるのだ。

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