Dr.中川 がんサバイバーの知恵

たいめいけん三代目は9月下旬に 現役世代のがん手術日は?

茂出木浩司さん(左)と小木博明さん(C)日刊ゲンダイ

 肺がんの5年生存率は、ステージ1が83・3%で、ステージ2は48・8%に低下。ステージ3は22・7%で、ステージ4は5・8%に下がるのです。

 これに対して腎臓がんは、ステージ1が95・8%で、ステージ2は76・8%、ステージ3は72・1%と、ステージ3までは治る可能性が高い。腎臓がんで、すぐに手術をせず、経過観察がなされることがあるのは、増大のスピードが比較的遅いためです。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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