コロナウイルスは唾液腺に存在「むせる力」を鍛えて対策を

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「コロナウイルスを含む唾液が気管にとどまって気管がコロナウイルスに感染し、ウイルスが肺にまで広がり、肺炎を起こしてしまうのです」

 高齢者は誤嚥性肺炎で命を落とすリスクが高いが、これは不顕性誤嚥を起こしやすいからだ。同時に、不顕性誤嚥でコロナへの感染・発症率も高くなると考えられる。

「よく噛んでしっかりのみ込んで喉の筋力が低下しないよう努め、唾液のウイルスを少しでも減らすため、うがいや歯磨きなどの口腔ケアを徹底して行うことが必要です」

 徹底した口腔ケアが肺炎やインフルエンザの発症率を抑えることは、複数の研究で証明されている。コロナに関してはまだ研究がなされていないものの、同様の結果が期待できる。

「コロナによる肺炎には、可能性として2つのケースが考えられます。ひとつは、コロナウイルスそのものが肺に入り、肺炎を起こすケース。もうひとつは、コロナウイルス感染で肺が弱まっているところへ、別の細菌が感染し、肺炎を起こすケースです。また、2つが複合しているケースも考えられます」

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