「見え方」は認知症に関連 度の合わないメガネに要注意

度の合わないメガネにも注意(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「高齢者の目は若い頃と違ってカメラのレンズにあたる水晶体が濁り、光量を絞る虹彩が衰え、視野が狭くなり、像を映すスクリーンである網膜にしわができたり穴があいたり、神経細胞が減り、明暗も曖昧になります。それを補うために、治すべき目の不具合は治し、水晶体の濁りを取る白内障手術をタイミングよくしたり、しっかり度の合ったメガネをかけるなどして視力改善すればいいのですが、多くの中高年の方は、そのような意識がありません。その結果、自分でも気づかないうちに視力障害を持ったまま生活しており、それが、認知症の発症に関わっている可能性があります」

■5年後には65歳以上の20%が認知症

 実際、世界の失明を除いた中等度もしくは重度の視覚障害の原因の52%は視力を矯正していない、あるいは矯正が不十分で、十分な視力で物を見ていない状態という。

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