Dr.中川 がんサバイバーの知恵

堀ちえみさんが歌声披露 発声と食事は術後リハビリで守る

堀ちえみ(C)日刊ゲンダイ

 実はハミングは会話より比較的簡単で、「川の流れのように」のサビの導入の「あーあー」などは、声帯だけで出せます。「夜明けのスキャット」の出だしは「ル」で始まりますが、ギリギリ大丈夫でしょう。ハミングは、舌の動きに関係がありませんから。

 そうはいっても術後の生活は大変です。ステージ3の一部までは、機能障害を残さずに済む放射線の組織内照射が可能。食事や会話を重視される方は、検討の価値は十分です。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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