病気を近づけない体のメンテナンス

肌<上>専門医が教えるマスクの肌トラブル回避法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 では、どんな保湿剤を使えばいいのか。保湿の仕方を知っている男性は少ないはずだ。

「ドラッグストアなどの保湿コーナーに並んでいる商品の90%以上は、肌の水分の蒸散を防ぐ『保護剤』です。だから保護剤を塗っても保湿にはなりません。最初に『化粧水』を塗って肌に水分を与えた後に、『乳液』や『クリーム』といった保護剤の油分でフタ(皮脂膜の代わり)をするのです。まだ湿疹などができていない状態であれば、この組み合わせが保湿の基本です。いまはひとつの商品で、両方の役割をする『オールインワン』という保湿剤兼保護剤もあります」

 そして化粧水も保護剤も実際に使用してみて、しみたりヒリヒリしたりする刺激がない商品を選ぶこと。商品にはさまざまな“うるおい成分”が含まれたものがあるが、豊田院長が勧めるのは角質細胞をつなぎ合わせている保湿物質である「セラミド」含有のものだ。

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