自由診療のPCR検査は2万~4万超が相場…精度に差はある?

検体の採取には慣れや技術が必要(C)NNA/共同通信イメージズ

 新型コロナウイルスに感染しているかどうかを判断する「PCR検査」。日本では、5月ごろまで症状があっても検査を受けられない人が続出していたが、現在は1日最大5万6000件の検査能力があるとされている。

 3月6日から保険適用され、医師の判断によって保健所を通さずに検査できるようになった。しかし、公費で行う「行政検査」の対象となるのは、発熱など疑わしい症状があり医師が必要だと認めた人、感染が確認された人の濃厚接触者、特定の地域や集団でクラスターの連鎖が生じやすいと保健所から判断された場合が原則で、いまだにハードルは高い。

 そのため、「ひょっとしたら感染しているかもしれないから念のため検査を受けてみたい」「高齢の両親と一緒に暮らしているから感染の有無を確認したい」といった人に向け、自由診療でPCR検査が受けられる医療機関が増えている。日本渡航医学会が公表している「ビジネス渡航者へのPCR検査の検体採取および検査証明の発行が可能な医療機関」では、全国で139の施設が登録されている。

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