発熱や味覚障害なくても要注意…コロナが疑われる「ありがちな症状」

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 コロナの初期症状といえば、発熱、咽頭痛や鼻詰まりなどの呼吸器症状、頭痛、倦怠感などが挙げられる。味覚障害もよく知られる。加えて「便が危ない」と言うのは、京都府立医科大学大学院消化器内科学の内藤裕二准教授。

「コロナの患者さんの10%ほどに下痢や嘔吐などの消化器症状が見られます。発熱や呼吸器症状がなくても、下痢だけがある場合もあります。下痢の患者さんには、コロナの可能性も念頭に置いて診察をします」

 最近、「家庭内感染」にどう対処するかが話題になっている。下痢はありふれた症状であるから、家族に下痢がみられたからといって、それだけで「(下痢のある家族に)限られた部屋にとどまってもらい、食事などは別にして、極力接しないようにする」なんてことは、非現実的だ。

「ただ、下痢などの消化器症状もコロナを疑う症状であると知っておくことは重要です。つまり、トイレ使用時は、いくつか注意する。具体的には、トイレで用を足した後水を流すときは、蓋をしめて流し、ウイルスが飛び散らないようにする。トイレの後手を洗う前に顔を触らない。トイレから出た後は、石鹸で念入りに手を洗う」(内藤准教授)

 自費でPCR検査を行う医療機関も出てきている。家族に高齢者や糖尿病などの疾患を持っている人がいる、人と接する機会が多いなど、条件によっては、PCR検査を受けることも検討した方がいいかもしれない。

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