そこに着目すると、茂出木さんはセカンドオピニオンで放射線治療の説明を受けていないのではないかと思えるのです。通常、がんの診断は外科医でされます。が、セカンドオピニオンは、別の病院の外科医ではなく、放射線科の医師に相談すること。がん治療先進国の米国では、外科医↓放射線科医↓腫瘍内科医の順に相談することになっています。放射線科医は、血液系をのぞくすべてのがんをカバーする“がん治療のエキスパート”ですから。
前立腺がんや腎臓がん、甲状腺がんなどの一部は、早期だと経過を観察するのも一手。それが不安な方は、放射線科医にセカンドオピニオンを取ること。仕事と両立可能な放射線治療があることは、頭に入れておくといいでしょう。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵