糖尿病は高血糖により血管が脆くなり、全身のさまざまな臓器に害をもたらします。目にも様々な影響が出ますが有名なのは網膜症です。放置すれば失明に至ることがありますが、早期に発見し全身管理を含めて適切な治療をおこなえば、悪化を免れることができます。
最近、米国糖尿病学会が糖尿病による失明を予防しようというキャンペーンを始めています。そのメッセージはシンプルです。「あなたがよい視力を当たり前のことと考えるのは簡単です。しかし、あなたが失明することを想像するならその光景は壊滅的です。」2020年現在、糖尿病は米国の18~64歳の人々の失明の主な原因です。そして多くの場合、明らかな失明の兆候や眼症状はありません。しかし、毎年定期的に目の検査を受ければ、糖尿病によって引き起こされる失明の95%を防ぐことができます。糖尿病の眼症状に対抗するための3つのステップがあります。
みんなの眼科教室 教えて清澤先生