糖尿病性網膜症は、初期の段階では血糖値・HbA1cをしっかり下げ、高血圧、脂質異常症の治療、そして禁煙などによって進行を食い止められます。しかし、中期以降になると、網膜光凝固術や硝子体手術などが行われるものの、それらは視力低下をできるだけ防ぐことが目的で、損傷を受けた網膜を回復させるものではありません。
視力低下や失明がどれだけ生活の質を低下させるかは、言うまでもないでしょう。糖尿病の患者さんで、一度も、あるいはしばらく眼科を受診していないという人は、すぐにでも受診をしてほしいと思います。そして、その習慣を身につけてください。
進化する糖尿病治療法