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「電話」が有効 病名の分からない不調を改善する方法は?

統合内科の工藤孝文氏(提供写真)

 オキシトシンは、ハグやマッサージをするなど、昔はボディータッチが必要といわれていましたが、近年の研究によって「電話」でも出ることが分かっています。

 面白いのが「他者貢献ホルモン」と呼ばれ、マッサージをした方がされた方よりも、電話もかける側に多くのオキシトシンが出ることが分かっています。モヤモヤして不調を感じたら、家族や友人に電話をしてみると、自然と自律神経が整います。僕が患者さんにおすすめしているのが、抱き枕を抱いて電話することです。

 電話だけをかけるよりもオキシトシンが増えることが分かっています。つまり、人に触れているような感覚になるのです。

 コロナの家庭内感染対策による隔離にも効果的ですし、独居の高齢者にも伝えています。気分の落ち込みも解消し、コロナ鬱の対策にもなります。

 生活習慣としては、7時間睡眠と腸内環境を整えることが大事です。発酵食品のヨーグルトや納豆、食物繊維をしっかり取っていれば免疫細胞が整います。また、なるべく体が冷えるものは食べない。食べ物にも、陽性食物と陰性食物があって、寒いところで取れる野菜は体を温めるんですね。たとえばリンゴがおすすめです。70~80度のお湯で入れた緑茶とセットで取ると最適です。

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