「仮面高血圧」放置すると脳卒中や心筋梗塞リスクが2倍以上

朝と夜の家庭血圧測定が重要

「診察室血圧の高血圧基準と、家庭血圧や自由行動下血圧といった診察室外血圧では基準値が異なります。診察室血圧は基準値範囲内なのに、家庭血圧や自由行動下血圧で高い数値が出る場合を『仮面高血圧』といいます」

 仮面高血圧には、早朝高血圧、昼間高血圧、夜間高血圧がある。通常、血圧は起床後、日中に向けて上昇していき、夕方から夜に向けて下降していく。就寝中は血圧が一日の中で最も低い。

 つまり、本来血圧が低いはずの夜間や早朝に血圧が高いということは何らかの異常が生じている可能性があり、また、日中基準値を超えて血圧が高いということは職場や家庭などの精神的ストレス、身体的ストレスが過剰であると考えられる。

 夜間高血圧には、就寝中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群、循環器血液量の増加、自律神経障害などが関係している。

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