せっかく運動したのに効果がない「筋トレロス」何がダメ?

トレーニングをしているのに…(写真はイメージ)

■休息日は必要か?

 スペインの研究では若年男性を対象に自転車を全力でこぐトレーニングを行った。

 一方の群は「2週間連続で行う」、もう一方の群は「2日おきに6週間行う」。

 どちらもトレーニング回数は14回だったが、2週間連続の群はトレーニング効果が見られなかったのに対し、休む日を入れて6週間トレーニングした群では、最高パワー、平均パワーともに向上した。

「トレーニングは筋繊維の損傷、筋肉での炎症反応、酸化ストレスの発生、筋肉痛を起こす。炎症反応で筋肉に水がたまると、疲労が取れない。2~3日で元に戻りますが、抗酸化機能や免疫機能が低下していると回復が遅延し、トレーニングをしているのに十分な効果が得られない『筋トレロス』に至る。トレーニングで望ましい効果を得るには、科学的な根拠に基づいた正しいトレーニングに加え、栄養摂取が重要になります」

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