この秋の健康リスク 熱中症と血栓は「ミネラル入りむぎ茶」で対策

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室内で過ごす時間は増え、しかも運動不足…

 今年は9月に入っても暑さが続いている。熱中症対策はまだ必要のようだ。そして、在宅時間が増えたことによる運動不足、さらには長時間同じ姿勢でいることによる血行不良など、エコノミークラス症候群になる可能性も高まっている。この秋は“熱中症と血栓”対策が必要だ。その対策を探ってみた。

「この秋は健康リスクが高く、特に注意が必要です」と警鐘を鳴らすのは熱中症などに詳しいノザキクリニックの野崎豊院長だ。

 熱中症というと屋外で起こるイメージを持つ人が多いだろう。しかし、実際はそうではない。東京都福祉保健局によると熱中症で亡くなった人の9割以上が室内熱中症であり、注意しなければならない。

 また、冷房の効いた室内では、のどの渇きが感じにくいため水分補給が怠りがちになるばかりか、冷房で室内が乾燥しているため「不感蒸泄」(呼気に含まれる水分や皮膚、気道の粘膜から蒸発する水分など日常生活で自然に失われる水分)が増加して「かくれ脱水」になる懸念もある。

ノザキクリニック 野崎豊院長
“血流促進”に適度な運動と入浴を

 さらに、在宅時間は増え運動不足である。在宅勤務で同じ姿勢でデスクワークをしていればなおさらのこと。その状態が続けば血行不良となり、エコノミークラス症候群になるリスクも高くなるというわけだ。まさに、危険な秋なのである。

 では、どうすればよいのだろうか。

 その対策についてノザキクリニックの野崎豊院長はこう語る。

「十分な睡眠や食事の栄養バランスはもちろん大切なことですが、特に意識的に実践してほしいことは汗をうっすらかく適度な運動や入浴です。これが汗腺機能を高め、血流促進を有効にします。たとえば、気軽にできるウオーキングや部屋でもできるストレッチがいいでしょう。入浴はシャワーではなく、しっかり浴槽につかり、発汗作用を高めることが重要です」

対策に欠かせない水分と“健康維持に必要な「ミネラル」”

 さらに、対策として必要なことがあると、野崎院長は言う。

「まず、第一に心掛けていただきたいのは水分とミネラルの補給をこまめにするということです。汗をかくと水分はもちろんですが、体の健康維持に欠かせないミネラルも失うことになります。ミネラルは体内で作ることができません。そのため、食品や飲料から補給しなければなりません。私がいつも皆さんにお勧めしているのが『ミネラル入りむぎ茶』です」

「ミネラル入りむぎ茶」は手軽にミネラルが補給できるうえ、無糖でカロリーゼロ、カフェインを含まない。そのため小さな子供から高齢者まで誰でも安心して飲める日常飲料だからだ。

 しかも野崎院長らの共同研究によると、ミネラル入りむぎ茶には、血液をサラサラにする「血流改善効果」が確認されているのだ。

 人間は汗をかくことで体温調節したり、皮膚に血液を集めることによって、熱を体外に放出している。

 ところが水分やミネラルが不足して血液がドロドロになると、血液の流れが悪くなり熱を放出できず、熱中症になってしまうのだ。しかも血栓もできやすくなるのだ。

 そのため、血液をサラサラにしてくれる血流改善効果のある「ミネラル入りむぎ茶」の飲用は対策として効果的なのだ。

“点滴飲み”で効果的な補給を

 熱中症や血栓対策に、そして健康維持に欠かせない「ミネラル入りむぎ茶」だが、その効果をより高めるための飲み方があると野崎院長はいう。

「水分は、一度に補給しても体はうまく吸収してくれません。ですから1時間にコップ1杯を目安にして少しずつ意識してこまめに飲む『点滴飲み』が効率よく水分、ミネラルを補給できるため効果的です」

 水分補給のためにスポーツドリンクや経口補水液を利用している人も多くいるだろう。それらの飲用には注意が必要だ。

 というのもスポーツドリンクには糖分が多く含まれるため、エネルギー消費量がそれほど高くない人には飲みすぎによる一過性の糖尿病リスクや肥満リスクが避けられない。経口補水液は脱水症状に陥った際、医師から指示された場合に限って飲むべきもので、自己判断で予防的に飲むと塩分の過剰摂取になる恐れもあるから注意が必要だ。

 備えあれば憂いなし。

「ミネラル入りむぎ茶」でこの秋も健康的に過ごそう。

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