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嗅覚・味覚障害の原因は支持細胞が炎症で障害された可能性

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 ちなみに欧州の多施設において軽症から中等症の患者415人に対して行ったアンケート調査の結果では、85・6%の人に嗅覚障害がみられ、88・0%の人に味覚障害がみられた。11・8%で他の症状に先行して嗅覚障害が出現。44・0%で嗅覚障害が早期に回復した。男性よりも女性の方が有意に嗅覚・味覚障害が多かった。

 また、カリフォルニア大学でインフルエンザようの症状をもつ患者に対してPCR検査を行ったアンケート調査では、陽性患者59人のうち嗅覚障害は40人(68%)、味覚障害は42人(71%)だった。

 嗅覚に関して感染から回復後1週間で72・6%の方が回復したと報告されているが、現状ではフォローアップ期間も短く、全例で早期に回復するかの判断には、今後のさらなる研究が必要である。また将来的に、嗅覚や味覚の神経から他の部分の神経に至る神経変性疾患を生ずるリスクも考えられている。

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東丸貴信

東丸貴信

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

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