■ちょっとつらい程度が効果を高める
リハビリトレーニングは、顎の関節や筋肉を鍛え、耐久力を上げるための訓練。顎の痛みが強い急性期のときは避け、症状が少し和らいできたら始めるのがいい。食事で顎を動かした後や入浴後など、血行がある程度良くなっている状態のときに行う。
「これまで歯科医は虫歯などの痛みを取ることと闘ってきました。ですから口を開くと痛いのなら『安静にしてください』『軟らかい食べ物を食べるように』と指導していたので、いつまでたっても顎関節症が治らない人が増えたのです。リハビリトレーニングは、整形外科の五十肩の運動療法と同じで、痛みをこらえるトレーニングです。『ちょっとつらい』と感じる程度までやることが効果を高める秘訣です」
その人の症状に合わせて、いくつかやり方があるので紹介してもらう。
病気を近づけない体のメンテナンス