行為の最中はまれ 「腹上死」は数時間後にやってくる

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 そもそも腹上死という言葉はどこから来たのだろうか? その由来は中国の南宋の宋慈が書いた、『洗寃集録』の一文にあると言われている。『洗寃集録』は現存する世界最古の体系的法医学書である。それには次のように書かれている。

「凡そ男子、作し過ぐること太だ多く、精気耗尽して、婦人の身上に於いて脱死する者は、真偽、察せざる可からず。真なれば則ち陽、衰えず。偽なる者は則ち痰ゆ」(およそ男子が性交をしすぎることが甚だ多く、精気が消耗し尽し、女子の体の上で虚脱して死んだとされる場合は、真偽を見分けなければなりません。真実であれば陽物はしぽんでおらず、偽りであれば陽物は萎えています)

 セックスの最中に腹上死すると遺体が“半立ち”状態になる、というのは驚きだ。医師は「死ぬと神経系の緊張は解けるのでペニスは必然的に萎縮するのでこの表現は間違い」というが、本当ならちょっと格好が悪い。

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