行為の最中はまれ 「腹上死」は数時間後にやってくる

(C)stella_photo20/iStock

 しかも、34例のうち妻が相手のケースは7例だけで、あとは愛人など不倫関係のケースだったという。場所も11例は自宅でしたが、残りは旅館であり、当時お酒を飲んでいたのは12例だった。

■飲酒は避ける

「セックスでの運動量は荷物を持って3階まで歩く程度しかありません。ですから、普通に日常生活を送れる体力がある人ならその心配は少ないと思います。ただし、セックスする環境や相手によってそのリスクが異なることは覚えていた方がいいでしょう。妻とするセックスは安全ですが、不倫は腹上死のリスクが高まります。しかも、セックスによる突然死はセックスの最中でなくその数時間後に亡くなることが多い。その意味では不倫相手と自宅の寝室でセックスしたり、家に帰らずに不倫相手と寝るような人は突然死しやすいと言えます。とくに愛人とお酒を飲んで、セックスを楽しみ、そのままお泊まりするのが一番危険だということです。セックスで突然死(腹上死)するのは、肉体による心臓への負荷が原因でなく、精神的な心臓への負荷が原因だからです」

4 / 5 ページ

関連記事