「喘息の症状は夜中に起こるのが特徴。昼間に起こるようになれば、かなり進んでいる。症状は喘息という病気の氷山の一角で、根底には気道の慢性炎症がある。喘息のない生活の実現には、抗炎症治療の継続が重要です」(東田医師)
■新薬は気道を拡張させる作用が強い
喘息の治療は2本柱で行われる。
日常的に使用するのが、ICS(吸入ステロイド剤)やLAMA(長時間作用性抗コリン剤)、生物学的製剤などの「長期管理薬」だ。気道炎症を抑え、呼吸機能を改善し、喘息発作を起こらないようにする。
一方、発作時に使用するのが「発作治療薬」。「発作が起こったときだけ薬」では、喘息はコントロールできない。
今回発売された世界初の3つの成分の合剤「エナジア」は、日常的に服用する長期管理薬に属する。