コロナ第2波に打ち勝つ最新知識

目のコロナ対策<2>マスクが目からの侵入リスクを上げる?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 なぜ、マスクをすることが目を乾燥させることにつながるのか?

「カナダの大学の研究者がマスクによる目への刺激と乾燥を“マスク関連ドライアイ”と呼び研究しています。それによると、マスクは、外に飛沫が広がるのを大幅に減らすものの、マスクが顔から少しずれている時は、上向きに息が漏れる可能性が高く、そのことで目の表面に強制的な空気の流れを発生させ、涙の膜の蒸発を促すというのです」

 その結果、すでにドライアイだった患者は、症状が悪化し、高齢者やコンタクトレンズを装着している人、エアコンの効いた環境で長時間デスクワークをしたり、画面を見たりする人たちなどの目の乾きが深刻化するという。

「問題は、ドライアイの人は不快さを解消するために目をこすりたくなるため、指や手に付着した新型コロナウイルスを目に運んでしまう可能性も高くなることです。冬になって気温と湿度が下がるとウイルスの生存期間も長くなるため、夏に比べて感染しやすく、広がりやすくなると考えられるのです」

 では、マスク関連のドライアイを防ぐためにはどうすればいいのか?

「マスクの上側に沿った部分にテープを貼ったり、マスクのワイヤを鼻に沿うように曲げることで、息の上部への漏れをある程度防止することができるのではないでしょうか」

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