だんだん悪化して…その息切れやむくみは心不全かもしれない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 また、SGLT2阻害薬という糖尿病治療薬が心不全リスクが高い患者の予後を改善し、心不全をすでに発症した患者の予後も改善したとの大規模な研究結果が昨年、今年と出ている。

「着目すべきは、2型糖尿病ではない患者が半数以上研究対象に含まれている点です。今後は2型糖尿病がない患者にも、心不全の治療薬としてSGLT2阻害薬が使われるでしょう。ただし現段階では、日本では糖尿病の治療薬としてのみの承認です。糖尿病患者で心不全リスクが高い人は、状況を見て、SGLT2阻害薬に切り替えるという方法もあります」

 1日6グラム以下の塩分制限、肥満解消も外せない。心不全はBNPまたはNT―proBNPという心筋ストレスマーカーでチェックできるので、特に一度でも心筋梗塞、狭心症などの心臓病を起こしたことがある人は、受けた方がいい。血液検査で簡単に分かる。

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